NECプラットフォームズは6月25日、流通・外食業におけるPOS端末「TWINPOS(ツインポス) シリーズ」の新たなラインアップとして、レジカウンターにコンパクトに収まるプリンタ一体型モデル「TWINPOS 9700Bi2」、さまざまな運用スタイルを実現するプリンタ分離モデル「TWINPOS 9700Ui2」、セルフ運用にも適したスタンドモデル「TWINPOS 9700Ti2」、店舗向け小型コントローラになるディスプレイ分離モデル「TWINPOS Bx2」の4機種を製品化することを発表した。なお新製品は、当社のPOS関連事業を承継する新会社から本年11月より出荷を開始される。
新会社は、戦略的な意思決定を迅速に行い変化が激しいリテール市場をリードすべく、日本みらいキャピタルが運営するファンドが全額を出資するSPC(特別目的会社)に譲渡することが決定している。
今後、新会社より幅広い顧客へソリューション・ハードウェアを提供するとともに、NECをはじめ、NECグループ各社へTWINPOSシリーズの提供も従来通り継続し、NECグループのPOSソリューションを含むデジタル技術を活用したソリューションの実現を共に推進していく。
なお、販売価格としては、「TWINPOS 9700Bi2」が111万5000円~、「TWINPOS 9700Ui2」が122万1000円~、「TWINPOS 9700Ti2」が151万4000円~、「TWINPOS Bx2」が79万4000円~となっている。
製品の概要
新製品の4機種は、多様な店舗運用に対応できる柔軟な設置形態と、拡張性、耐環境性能などの従来コンセプトを継承しながらもAIを活用する際のエッジ端末としても機能できるように、ハードウェアの性能を向上させている。
また、ディスプレイ上部にカメラを取り付けできる機構になっており、顔認証決済や画像認識による商品登録など画像データを用いた店舗業務の高度化が容易に。
これらにより、従来のPOSレジとしての運用にとどまらず、リアルタイムかつ大量にデータを処理するエッジ端末として店舗デザインに応じた什器との組み合わせによるセルフ会計端末・キオスク端末の構築が可能となり、店舗業務のDXを通じて新たな店舗運用による価値創造を支援する。
製品の特徴
主な特徴としては、CPUやOSの刷新のほかハードウェアアーキテクチャの一新により、従来機種のハイスペックモデルに対して約2.5倍、ファンレスモデルに対して約9倍、ハードウェア性能が向上したことが挙げられている。
またディスプレイ上部にカメラの取り付けが可能な機構で、顔認証や画像認識、AIを用いて顧客ごとにパーソナライズされたサービスの提供、入店管理や決済の簡素化など店舗サービスの付加価値を高めるDXの実現が容易になるという。
また現行シリーズの設置形態を踏襲し、POSレジからセルフ会計端末、キオスク端末、店舗向け小型コントローラまで多様化する店舗の運用ニーズに対応している。また、故障の原因となるほこりや油煙などが本体内部に入りにくい構造になっており、過酷な店舗環境での利用が可能。これによりレジカウンター、バックヤード、陳列棚、什器への組み込みなどさまざまな場所に設置でき、店舗内の多様なシーンで活用できる。
加えて、最新OS「Windows 11 IoT Enterprise LTSC 2024」を標準搭載しているほか、登録したプログラム以外の実行を許可しないホワイトリスト方式により、定義ファイルの更新の必要がなくメンテナンス不要のウイルス対策ソフト「SolidProtect(ソリッドプロテクト)」と、ウイルス駆除ソフト「TWINPOS Virus Cleaner」に対応していることなどが挙げられている。
今後の目標
今後NECプラットフォームズは、NECグループのさまざまなプロダクトを支えるハードウェアの具現化力と、市場の多様なニーズに柔軟に対応することづくり力を強みに、安全・安心・公平・効率という社会価値の創造と持続可能な社会の実現に取り組む。販売目標は今後5年間で累計5万台を目指す。