ソフトバンクロボティクスグループと、子会社のソフトバンクロボティクスは、AI警備ソリューション技術を展開するオーストラリア・icetana AIとの戦略的パートナーシップ締結を6月10日に発表。icetana製品の日本国内における独占販売権を取得し、今後3年間の共同研究開発にも取り組む。
ソフトバンクロボティクスは、「ICETANA AI-SmartBX Security」を7月1日から国内で販売開始予定で、予約受付を6月10日に開始している。
同ソリューションは、異常を自動検知するicetana AIの映像解析技術を活用し、ソフトバンクロボティクスのロボットや自動化技術を組み合わせ、警備や監視の効率化・高度化を実現するもの。また、人手不足のなかでも安全管理のニーズに応える新たなソリューションとして、企業や施設の警備体制をサポートするとしている。
ソフトバンクロボティクスでは、同ソリューションの業務改善オペレーションを無償で実証できる「ICETANA AI DXトライアル」キャンペーン(100社限定)を8月31日まで受け付けており、7月1日から順次提供開始する。
今回の両社の提携に関し、グループ会社であるSoftBank Robotics Singaporeは、icetana AIの製品開発やグローバル展開の強化を目的とし、icetana AIに187万豪ドル(約1.7億円)を出資。さらに発行済株式の17.6%を取得し、戦略的株主として参画する。
さらにソフトバンクロボティクスとicetana AIは、今後3年間にわたって共同研究開発を実施する契約も締結しており、AIによる異常検知とロボットの連携運用、外部システムとのスムーズな連携など、次世代の警備や自動化の実現に向けた複数のプロジェクトを推進する。
なお、国内でicetana AI製品を取り扱うマクニカは引き続き販売を継続するが、ソフトバンクロボティクスとも提携し、両社の強みを活かしたソリューション展開を進めるとのこと。