金城大学と中京大学の両者は6月13日、最高のパフォーマンスが要求される場面において、正確性を追求する意識の強さに応じ、運動パフォーマンスが段階的に低下する「心と身体の法則」を発見したと共同で発表した。
同成果は、金城大 総合経済学 総合経済学科の村上宏樹助教、中京大 スポーツ科学部の山田憲政教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。
意識が身体の動きに制限を与える法則を明らかに!
サッカーのPKや大勢の観客を前にした楽器演奏など、ヒトはプレッシャーのかかる状況下で、普段なら容易な動作を正確に行えなくなる。失敗が許されない場面での失敗は、無意識と意識の関係が鍵を握るとされる。心理学ではフロイトが無意識による行動の支配を説き、現代哲学でも“意識されない知覚や動作”の重要性が度々指摘されてきた。しかし、これら意識と無意識の相互作用が身体運動へ及ぼす影響の科学的証明は容易ではなく、これまでほとんど取り組まれてこなかった。