Vox Mediaは6月13日(米国時間)、「Anker is recalling over 1.1 million power banks due to fire risks|The Verge」において、Ankerが110万台以上のモバイルバッテリーをリコールしたと報じた。
米国消費者製品安全委員会(USCPSC: U.S. Consumer Product Safety Commission)によると、19件の火災および爆発の報告があり、軽度の火傷と6万ドルを超える損害が発生したという(参考:「More than One Million Anker Power Banks Recalled Due to Fire and Burn Hazards; Manufactured by Anker Innovations | CPSC.gov」)。
リコール対象製品
リコール対象製品は次のとおり。
- Anker Power Bank (PowerCore 10000) モデルA1263
ただし、2016年1月1日から2019年10月30日までに製造され、2016年6月1日から2022年12月31日までの間に米国内で販売された製品に限られるとのことだ。
リコールの原因は安全上の問題
Ankerの公式発表は「Anker Innovations Recalls Anker PowerCore 10000 power bank (Model: A1263) - Anker US」から確認することができる。同社は具体的な原因について明らかにしていないが、次のように述べ、安全上の問題が判明したとしている。
「 2016年1月1日から2019年10月30日までの期間に製造され、2016年6月1日から2022年12月31日の期間に米国内で販売された一部のAnker PowerCore 10000モバイルバッテリー(モデル:A1263)に潜在的な安全上の問題が判明しました。リチウムイオンバッテリーが過熱し、溶融、発煙、または発火の危険性があります。お客様の安全を確保するため、慎重を期してリコールを実施します」
同モデルは国内でも販売されているがリコール対象は米国内に限定されており、日本国内のユーザーは対象外となる。Ankerは米国内のユーザーに対し、対象製品の使用を直ちに中止するように求めている。