Microsoftは6月11日(現地時間)、Windows 11 バージョン24H2向けに、6月の月例更新プログラムが適用できなかったデバイスに対して個別の帯域外更新プログラム「KB5063060(OS ビルド 26100.4351)」の提供を開始した。

  • June 11、2025—KB5063060 (OS Build 26100.4351) Out-of-band - Microsoft サポート

    June 11, 2025—KB5063060 (OS Build 26100.4351) Out-of-band - Microsoft サポート

互換性の問題で月例アップデートの配信を一時停止

Microsoftは、6月10日に6月の月例アップデートの一貫としてWindows 11 24H2向けにKB5060842をリリース。

しかし、互換性の問題が発覚したため、影響を受ける一部のデバイス向けには配信を一時停止していた(関連記事: 6月のWindows Update公開、67件の脆弱性を修正 | TECH+(テックプラス)\)。

問題の原因はゲームの不正防止ツールとの衝突

Microsoftによれば、互換性の問題は、一部のオンラインゲームで使用されている不正防止ツール「Easy Anti-Cheat」で発生したという。このツールをインストールしているデバイスでKB5060842を適用した場合、ゲームを開いた際にWindowsが予期せず再起動する可能性がある。

KB5063060によるアップデートは、この互換性問題の影響でKB5060842を適用できなかったデバイスと、その他の理由でKB506082を適用していないデバイスが対象となる。該当するデバイスでは、Windows Updateによって自動でアップデートが実施されるため、何らかの操作をする必要はない。

KB5063060は、KB5060842におけるセキュリティ修正と機能改善、既知の問題の修正をすべて含んでいる。重大な脆弱性への対策も含むため、Microsoftはできるだけ早くアップデートするようユーザーに呼びかけている。