東芝デジタルソリューションズは、任天堂のゲーム機新製品「Nintendo Switch 2」の内蔵マイクを活用し、声でゲームを操作できる「RECAIUS 音声認識ミドルウェア ボイストリガー」をゲーム開発会社向けに提供開始したと6月5日に発表。ユーザーに新たなゲーム体験を提供できるようにする。
Nintendo Switch 2(6月5日発売)対応のゲームソフトへ組み込めるミドルウェアで、Switch 2の内蔵マイクを活用し、あらかじめ設定した特定のキーワードを音声で検出可能にするもの。これにより、ゲーム内でさまざまな制御やキャラクターの操作を簡単に実装できるようになるという。
具体的には、ユーザーが「キック」や「パンチ」といったキーワードを発声することで、ゲームキャラクターが即座にその動作を実行。従来のボタン操作と組み合わせることで、より深い没入感のあるゲーム体験をユーザーに提供できるようになる。また、音声認識機能を活用することで、ゲームのインタラクションがより自然でスムーズになり、ユーザーの操作性も向上するとしている。
RECAIUS(リカイアス) 音声認識ミドルウェア ボイストリガーは、あらかじめ決めたトリガーワード、つまり特定の言葉を検出する機能を持たせたソフトウェア部品(C言語のAPI関数ライブラリ)。
トークスイッチを都度押さなくても、常時音声からトリガーワードを検出し、また、前後に別の言葉が並ぶような発話の中からも検出できるほか、メモリサイズや処理量が小さく、ビジネスやゲームアプリ、モバイル機器をはじめとするさまざまなデバイス上で動作させられるため、通信ネットワークがない環境でも使えることを特徴としている。