NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は6月4日、企業向けネットワーク&セキュリティサービス「Prime ConnectONE」(プライム コネクトワン)において、AIエージェントを活用して運用業務の効率化を支援するAIOps機能を6月30日から販売開始することを発表した。AIエージェントは異常発生時のプッシュ通知や故障の切り分けが可能で、運用業務の負担軽減を支援する。
Prime ConnectONEのサービス概要
同社が2024年5月、中堅・中小企業向けに提供開始したPrime ConnectONEは、AIでネットワークとセキュリティの運用を自動化し、社内環境やクラウドへの快適なアクセスと一元管理を実現する統合ネットワークサービス。
セキュリティ強化と人材配置の最適化によるビジネス基盤の構築、ITインフラの一元管理や障害対応の自動化による運用業務からの解放、AIを活用した安定運用と迅速な障害復旧をサポートする。
AIエージェントが運用者の業務負荷を軽減する新機能
今回のアップデートでAIエージェント機能を追加したことで、異常検知の通知やユーザーからの問い合わせへの回答が可能となった。ルーターの異常などが発生した際には、メールやチャットなど担当者が普段の業務で利用しているツールへ通知する。
また、トラブル発生拠点のルーターなどの画像をもとに、AIが故障原因を解析。復旧に必要な対応を運用者にメールで通知するなど、迅速な故障の切り分け対応を支援する。
「運用レス」実現に向けダッシュボードを刷新
同社はユーザーのアクションやアテンション数を極力削減しながら、簡単な操作で運用可能なダッシュボードのコンセプトとして、「Silent UX」を示した。ユーザー向け機能として、ネットワークとセキュリティの両サービスを一元管理可能とし、異常や問題点がある場合に赤色で表示する。直感的な現状把握ができるよう工夫したという。
パートナー向けの機能では、ダッシュボード上にエンドユーザーを一覧表示でき、顧客管理稼働の軽減に貢献する。エンドユーザーごとにドリルダウンが可能で、トラブル対処の迅速化や効率化が見込めるという。なお、同社は2025年9月から新しいパートナープログラムを開始する予定だとしている。