『トップの覚悟が試される日産』 国内外7工場の閉鎖へ

デスク「日産自動車が人員削減や工場閉鎖を含む経営再建計画を打ち出したね」

記者「改革が後手になっていたツケが回ってきました。日産の役員数は現体制になるまで55人いました。トヨタ自動車でさえ9人です。4月1日から12人となりましたが、『固定費は今の売上高では賄いきれない』(社長兼CEOのイヴァン・エスピノーサ氏)状況でした」

デスク「世界で17ある完成車工場のうち7工場の閉鎖を決定していて、神奈川県内の追浜や湘南(平塚)の2工場も対象だね」

記者「実際、国内では約120万台の生産能力がありますが、24年度の生産台数は約64万台です。今回の計画はカルロス・ゴーン元社長時代のリストラ策に匹敵しますが、前回は村山工場の閉鎖などを進めた後、ヒット商品が生まれて再生につながりました。『日産の再生に必要なものは揃っている。あるべき姿に戻す力はある』と語るエスピノーサ氏の覚悟が問われます」

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