Windows Latestは5月26日(現地時間)、「Windows 11 24H2's Task Manager new CPU usage formula rolls out to everyone」において、最新のWindows 11でタスクマネージャーに表示されるCPU使用率の計算方法が統一されたと伝えた。
Windows 11のタスクマネージャーでは複数のタブでCPU使用率を確認できるが、これまではタブによって表示される値が異なることがあり、整合性が保てていなかった。
これまでは異なる計算方法が使われていた
Windows 11のタスクマネージャーでは、「プロセス」、「パフォーマンス」、「ユーザー」の3つのタブにCPU使用率を表示する項目がある。しかし従来は、そのうちの「プロセス」タブだけ他の2つのタブとは異なる値が表示されることがあった。
Windows Latestによると、従来の「プロセス」タブでは、CPUのベースクロックに基づいた使用率が表示されており、ターボブースト時のクロック上昇が正確に反映されていなかったという。さらに、CPUのコア数も考慮されておらず、16コアCPUの場合にはコアが1つでも使用中であればCPU使用率が100%と表示されてしまう問題もあった。
新たな式でCPU使用率を計算
Microsoftは、CPU使用率表示のこの問題を2025年5月13日リリースの更新プログラム「KB5058411」で解消したとのこと。この修正で、タスクマネージャーは3つのタブすべてで同じ計算式を使ってCPU使用率を計算するようになった。
新たな計算式は「CPU % = (ΔプロセスCPU時間) ÷ (Δ経過時間 × 論理プロセッサー数)」で、これはもともと「パフォーマンス」タブおよび「ユーザー」タブで使用されていたものである。
なおこの計算式は、Windows付属のリソース モニター(Perfmon)や、PowerShellのGet-Counterコマンド、およびWin32 APIのWMIクラスでも使われている。したがって、今回のアップデートによってシステム全体で整合性が高まったことになる。