米国政府が中国へのEDAツール提供を規制
米国トランプ政権が、中国に向けた半導体の設計に用いるソフトウェア(EDA)の販売に輸出許可を必要とすることを伝えたと、英Financial Timesをはじめとする複数の海外メディアが報じている。
それらによると、EDAベンダ大手のCadence Design Systems、Synopsys、Siemens EDA(旧Mentor Graphics)はいずれも米国に本社を構えており、この通達により、各社は中国の半導体企業に向けてEDAツールを提供する際には出荷のためのライセンス申請を個別に行い、それぞれの審査を受ける必要が生じることになるという。
半導体設計に欠かせないEDAという存在
各ファウンドリの先端プロセスを活用した半導体を設計する場合、パートナーであるEDAベンダが用意した開発キットを活用する必要がある。そのため、これらEDAベンダのツールが使えなくなると、半導体設計そのものができなくなるが、結果として各EDAベンダの収益が低下することとなることから、CadenceやSynopsysの株価は下落することとなっている。