Microsoftは5月27日(現地時間)、Windows 11向けに最新のプレビュー更新プログラム「KB5058502」をリリースした。今回のアップデートでは、Copilot起動用のショートカットキーが正式採用され、設定アプリにFAQが追加されるなど、利便性と機能性の両面が強化された。
Copilot専用ショートカットでできること
KB5058502における注目すべき新機能の一つは、Copilot向けに追加された[Win]+[C]キーボードショートカットだ。Copilot+ PC向けのキーボードには、Copilotアプリを呼び出す専用の[Copilot]キーが付属しており、ワンタッチでCopilotとの会話を始めることができる。[Win]+[C]ショートカットは、この[Copilot]キーと同等の動作を提供する。
[Copilot]キーには、2秒間の長押しでCopilotの音声入力機能を起動して、AIと音声で会話が始められる「Press to Talk」と呼ばれる機能もある。[Win]+[C]ショートカットでも、同様に2秒間の長押しで「Press to Talk」を実行できる。また、[Copilot]キーと同様に、[Win]+[C]を他のアプリの起動に割り当てることもできる。
また、設定アプリの「システム」→「バージョン情報」ページに、新たに「FAQ」セクションが追加された点にも注目したい。これによって、システムのセットアップやパフォーマンス、互換性などに関する情報が1カ所で確認できるようになった。
Copilot専用ショートカット、設定アプリ以外の変更点
KB5058502におけるその他の主な変更点は以下の通りとなっている。
- タスクバーのWindows検索において、欧州経済領域(EEA)向けに検索プロバイダーのサポートが強化された
- システム管理者がタスクバーポリシーを設定して、ユーザーに特定のアプリのピン留め解除を許可できるようになった
- EEAのデバイス向けに、ロック画面のウィジェットに新しい体験が追加された
- エクスプローラーやデスクトップからファイルをドラッグした際に、画面上部にトレイが表示され、共有先のアプリを選択できるようになった
KB5058502はオプションのプレビュー更新プログラムであるため自動更新の対象にはなっていない。したがって、適用するにはWindows Updateから手動でインストールする必要がある。今後、特に問題が発生しなければ、KB5058502における変更内容は6月10日リリース予定の月例更新プログラムとして正式リリースされる見込みとなっている。