Salesforceが5月27日、データ統合管理のInformaticaを買収することで合意したと発表した。買収金額は1株あたり25ドル、総額約80億ドル(日本円で約1兆1540億円)。

昨年も買収の憶測が流れる

SalesforceとInformaticaは、2024年にも買収交渉という憶測が流れていた。今回、取引が成立した格好だ。Informaticaの議決権の約63%を保有する株主の合意を取り付けることができた。

Informaticaを取得することで、Salesforceはデータの統合/ガバナンス/品質管理を組み合わせ、エージェント型AIを支える統一アーキテクチャを構築するとSalesforceはプレスリリースで狙いを説明している。

Salesforceはすでに統合技術のMulesoftを有しており、「Data Cloud」としてデータプラットフォームも展開している。同社CEOのMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏は「SalesforceとInformaticaにより、業界で最も完全なエージェント対応データプラットフォームを生み出すことができる」とコメントしている。

取引は規制当局の承認を経る必要があり、2026年2月に始まるSalesforceの会計年度である2027年早期を見込むとしている。