富士通とレーダーソリューションの開発を手掛けるLockheed Martin Corporation(以下、ロッキード マーティン)は5月22日、日本の防衛産業の強化に向け、SPY-7 Subarray Suite Power Supply Line Replaceable Unit(以下、PS LRU)の調達先としての選定および戦略的パートナーシップに関するMOU(Memorandum of Understanding:基本合意書)を締結したことを発表した。今回の選定に基づいたPS LRUの契約および発注は2025年後半に予定されている。
両社のパートナーシップについて
両社は2024年、日本企業の参画に向けて、日本でのソリッドステートレーダーの生産と維持を拡大するためのMOUを締結している。今回の調達先選定と戦略的パートナーシップに関するMOUは、ロッキードマーティンが日本の海上防衛を皮切りに、SPY-7レーダー製品ラインの主要コンポーネントの生産と維持をさらに追及していくというコミットメントを示しているという。
ロッキードマーティンはこれまで30年以上にわたり、こんごう型、あたご型、まや型の各護衛艦に高性能なシステムとセンサーを提供し、日本の防衛を支援してきた。同社は、日本における"21st Century Security"を拡大するとしている。
海上防衛レーダーの性能向上を実現するSPY-7
ロッキードマーティンのSPY-7ソリッドステートレーダー技術は、進化する脅威に迅速かつ断固として対応するための防衛能力向上に寄与する。高度な検出および追跡機能を備えたSPY-7は複雑な脅威に効果的に対抗し、複数のターゲットの同時対処を可能にする。