Microsoftは5月15日(現地時間)、Windows 11のリリースプレビューチャネル向けに、Windows 11 24H2 Build 22631.5409(KB5058502)をリリースした。この更新プログラムには、Copilotを起動するショートカットキーをはじめとして、複数の新機能と改善が含まれている。

  • Releasing Windows 11 Build 22631.5409 to the Release Preview Channel|Windows Insider Blog

    Releasing Windows 11 Build 22631.5409 to the Release Preview Channel|Windows Insider Blog

Copilotへのアクセスがさらに容易に

Build 22631.5409における最も注目すべき変更は、Copilot向けに追加された[Win]+[C]キーボードショートカットだろう。

このアップデートによって、キーボードで[Win]と[C]を同時に押すことで、Copilotアプリを起動できるようになった。Copilot+ PC向けのキーボードには、Copilotアプリを呼び出す専用の[Copilot]キーが付属している。新しい[Win]+[C]ショートカットは、この[Copilot]キーと同等の動作を提供する。したがって、[Copilot]キーと同様に他のアプリの起動に割り当てることもできる(関連記事: Windows 11でCopilotを起動する「Win+C」ショートカットが復活か | TECH+(テックプラス))。

[Copilot]キーには、2秒間長押しすることでCopilotの音声入力機能を起動して、AIと音声で会話が始められる「Press to Talk」と呼ばれる機能もある。この「Press to Talk」も、[Win]+[C]キーを2秒間押し続けることで利用できるようになった。[Esc]キーを押すか、数秒間沈黙すれば、会話を終了できる。なお、Windowsでは[Alt]+[スペース]キーでも同様に音声による会話を呼び出せる。

Build 22631.5409のその他の変更

Build 22631.5409には、Copilotの改善以外にもさまざまな新機能や機能改善が含まれている。主な変更点を以下に挙げる。

  • タスクバーのWindows検索において、欧州経済領域(EEA)向けに検索プロバイダーのサポートが強化された
  • 設定アプリに新たに「FAQ」セクションが追加され、システムのセットアップやパフォーマンス、互換性などに関する情報を1カ所で確認できるようになった
  • システム管理者がタスクバーポリシーを設定して、ユーザーに特定のアプリのピン留め解除を許可できるようになった
  • EEAのデバイス向けに、ロック画面のウィジェット機能が拡張され、天気ウィジェットのカスタマイズが可能になった
  • 画像のトリミングや回転、フィルターの追加などの編集が、Windows共有のウィンドウ内で行えるようになった
  • エクスプローラーやデスクトップからファイルをドラッグした際に、画面上部にトレイが表示され、共有先のアプリを選択できるようになった

上記の他にも、音声アクセス機能のフリーズ問題や、タッチキーボード使用時の音声入力の不具合など、複数のバグ修正も行われている。

Build 22631.5409は、Windows Insiderプログラムのリリースプレビューチャネルに参加しているユーザー向けに、Windows Updateを通じて提供される。ただし、一部の変更は、準備ができたユーザーから段階的にロールアウトされるため、アップデートを適用してもすぐには利用できない可能性がある。