NTTコミュニケーションズのグループ会社であるエヌ・エフ・ラボラトリーズは5月16日、AI技術を活用したサイバーセキュリティ教育向けシステム「Purple Flair(パープルフレア)」を開発したことを発表した。
このシステムは学習者一人一人の理解度や進捗に応じた問題を自動で出題する、アダプティブラーニング機能を搭載しており、個別最適化された学習環境を提供するという。セキュリティ教育のノウハウをAI技術によりシステムに実装し、同社がこれまで提供してきたコンテンツにより学習効果を向上している。
サービス開発の背景
サイバーセキュリティの脅威が高度化・多様化する中で、実践的かつ継続的なスキルの習得が必要。しかし、サイバーセキュリティ領域の学習においては、攻撃者や被害者を模した環境の構築が難しく、また日本語で学べる教材が少ないこともあり、実践的な学習が困難とされる。
日本のサイバーセキュリティ人材の不足が進み、求められる知識が広範かつ専門的になる中、学習者一人一人に最適な学習内容や習得順序の柔軟な設計が、実践的なスキルの定着において重要とされる。