プライム・ストラテジーは5月15日、汎用RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)製品「MAGATAMA Stack」を発表した。

年内に、一般企業がナレッジベース代わりに使える無償のOSS版とシステム連携用APIを備えた有償のライセンス版のパイロット版をリリースする計画。

MAGATAMA Stackの特徴

MAGATAMA Stackは、OSSで構築した基盤とローカルLLM(MetaのLlamaなど)を組み合わせて提供するRAGサービス。

APIキーを設定すれば、クラウドLLM(OpenAIのGPTやAnthropicのClaudeなど)も利用可能だが、ローカルLLM利用時はトークン使用量に基づく従量課金が行われないため、月額固定で利用できる。

ローカルLLMにはLlama4.xなどを使用し、ローカルLLM使用時の性能は Claude 3.x Sonnetに匹敵するという。

専用クライアントとしてMCP(Model Context Protocol)Serverを提供するため、AIデスクトップやエージェントから操作可能。

加えて、共有フォルダ(社内のファイルサーバやクラウドストレージ)上のファイルを取り込むこともできる。

セキュリティと性能向上のため、年間メンテナンスパックや運用保守サービスにより、定期アップデートを提供する。

  • 「MAGATAMA Stack」の仕組み

無償版と有償版を提供

無償のOSS版はMCP対応により、AIデスクトップやエージェントと連携する。

主にシステム開発ベンダーやSaaSアプリベンダー向けの有償ライセンス版は、無償のOSS版の機能に加えて、システム連携用APIを備えている。APIを介して、SaaSアプリケーションや他システムから操作可能で、データの登録・更新・削除、質問・回答を得ることができる。

有償版の価格は120万円とメンテナンス料月額5万円(いずれも税抜)と予定されている。