ExtremeTechは5月1日(現地時間)、「Google Play Store Trims App Library By Almost Half as Apple App Store Grows」において、Google Playストアに公開されているアプリの数が2024年初頭以来、大幅に減少していると伝えた。

Appfiguresによる調査では、世界全体で約340万本あったアプリ数は約180万本まで減少しており、十数カ月でほぼ半減したことになる。

  • Google Play Store Trims App Library By Almost Half as Apple App Store Grows|Extremetech

    Google Play Store Trims App Library By Almost Half as Apple App Store Grows|Extremetech

2024年だけで236万本のアプリをブロック

この大幅な減少の主な原因は、Googleがプラットフォームの品質と安全性を向上させる取り組みの一環として多くのアプリを削除したからだという。削除対象となったアプリの多くは、限定的な機能やコンテンツしか持たないもの、ポリシーに違反しているものだった。​特にゲーム、教育、ビジネスのカテゴリーで多くのアプリが対象となり、それぞれ約20万本、16万本、11万本が削除されたとのこと。

さらにGoogleは、アプリ開発者に対して、2週間以上にわたる最低20人のユーザーによるテストを義務付けるなど、アプリの品質を向上させるための規制強化も行っている。Googleによれば、2024年だけでもポリシーに違反したアプリを236万本ブロックし、15万8000件以上の開発者アカウントを停止したという。

審査の甘さにより低品質アプリが氾濫していたGoogle Play Store

Google Play Storeは長年、審査の甘さにより低品質アプリが氾濫するという課題を抱えてきた。正常に動作しないだけでなく、不審な動作をするアプリも多く、セキュリティ上の大きな懸念事項でもあった。2024年になって、Googleはこの問題への本格的な対策に乗り出し、その成果がアプリ数の大幅な減少として現れたようだ。

一方で、AppleのApp Storeは同期間にアプリ数を160万本から164万本へと微増させている。このことは、モバイルアプリ市場が急激に縮小したわけではないことを示している。​App Storeはもともと厳格な審査基準を採用していたため、Googleのような極端なポリシーの変更を必要としなかった。

Appfiguresによると、2025年に入ってからGoogle Playにリリースされた新規アプリ数は、4月時点で前年比約7%増加したとのこと。Googleは今後、厳格化したポリシーの下で、アプリ市場の維持と拡大に挑戦していくことになる。