Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は4月20日(現地時間)、「Windows 11's secret End Task button for Taskbar is the best feature to try」において、有用だがあまり使われていないWindows 11の機能として、タスクバーのコンテキストメニュー「タスクを終了する」について解説した。。同機能により、タスクマネージャーからタスクを強制終了する必要がなくなり、利便性が向上するという。
コンテキストメニュー「タスクを終了する」を有効に
一般的にソフトウェアにはバグが付き物とされる。この考え方にはさまざまな意見があると思うが、少なくとも高い汎用性を求められるWindowsにおいてバグを完全に除去することは至難の業と言える。開発当初は完璧に見えた製品でも、Windowsのアップデート後に動作しなくなる場合などがある。
そのため、Windowsを含む多くのオペレーティングシステムには動作不良に陥ったソフトウェアを強制的に終了させる仕組みが用意されている。Windowsの場合はタスクマネージャーに強制終了の機能がある。目的のタスク(アプリ)を選択し、コンテキストメニューから「タスクの終了」をクリックすることで、アプリの状態にかかわらず強制終了させることができる。
しかしながら、通常のWindowsには多くのタスクが存在し、その中から問題のタスク1つを見つけ出す必要がある。タスクマネージャーはデフォルトで表示を頻繁に更新することから、この作業をさらに面倒なものにしており、煩わしさを感じることがある。
この煩わしさから開放する機能として、Windows 11にはタスクバーに「タスクを終了する」機能が存在する。この機能はデフォルトで無効化されおり、使用したい場合は設定アプリの「システム」→「開発者向け」→「タスクの終了」から有効化する必要がある。有効化するとタスクバーの起動中アプリのコンテキストメニュー(右クリック)に「タスクを終了する」が追加される。
「ウィンドウを閉じる」との違い
Windows Latestによると「タスクを終了する」と「ウィンドウを閉じる」とでは、強制性に違いがあるという。「ウィンドウを閉じる」を選択した場合は、ウィンドウ右上の「X(閉じる)」ボタンをクリックしたときと同様に、アプリに要求を通知するのみとされる。
アプリが動作不良に陥っており、通知を処理できない場合は何も変化が起きない。これに対し「タスクを終了する」を選択した場合、「ウィンドウを閉じる」と同様に通知を送信した後、アプリが応答しないことを確認すると関連するすべての子プロセスを強制終了させるという。
これまではタスクマネージャーからタスクを見つけ出す必要があったが、この機能を使用すると作業を省略できる。開発者など不安定なアプリを使用する機会の多いユーザーを強力にサポートする。
なお、エクスプローラーのようなシステムアプリに対しては、コンテキストメニューの「タスクを終了する」は表示されない。これらアプリはシステムの動作に影響することがあり、強制終了すべきか慎重に判断して実行する必要がある。