楽天グループは、新たな開発組織「Rakuten Tech Center Europe」(楽天テックセンター・ヨーロッパ)をフランス・パリに設立し、4月1日から本格稼働開始。欧州市場を中心にイノベーションと協業を推進し、楽天が技術的なリーダーとしての地位を確立することをねらいとしている。
楽天が2012年にフランス・パリに技術部門を立ち上げて以来、13年が経過。欧州諸国に多くの従業員を擁するなかで、同組織の設立は重要な節目と位置づけている。
同組織には、AIやデータセンター運営、クラウドコンピューティング、プラットフォーム開発、ITサポートなどに関する専門人材や、楽天のAI研究・技術インキュベーションセンターである楽天技術研究所のメンバーなど、50人を超える従業員が所属。
多様で高度なスキルを持つチームを結集し、欧州地域でのハブのひとつとして機能する。幅広い知識を持つ専門人材が、高度な技術の向上と強化をめざすことで、楽天の地域・世界規模でのイノベーションの取り組みに寄与するとのこと。
また、フランスでECサイト運営を行っているRakuten France S.A.S.とオフィススペースを共有しており、Rakuten Tech Center Europeで開発した新たなソリューションを、楽天の欧州事業に円滑に導入することも可能にしている。
Rakuten Tech Center Europe ゾラン・ステイチ社長のコメント
欧州中心部に技術開発拠点を開設することで、技術変革を加速することに加え、幅広い専門知識を持つ技術者同士の地域における連携をさらに促進・強化することを期待しています。本拠点は、優秀な人材を惹きつけ、欧州市場内外に存在する特有の課題と機会に対応する革新的なソリューションを開発し、技術提供することを可能にします。