Neowinは4月1日(現地時間)、「IT and sysadmins overwhelmingly feel New Outlook for Windows is "hot garbage"」において、Micosoftが提供している新バージョンのOutlook for Windowsが圧倒的に不人気であることが確認されたと伝えた。

NeowinはRedditにおける投稿を引用しながら、新しいOutlookを「ひどいゴミ」だと表現している。

「ひどいゴミ」という投稿に多数の賛同の声

Microsoftが提供しているメールクライアントの「Outlook」には、現在、旧バージョンの「Outlook Classic」と、2024年8月に正式リリースされた新バージョンの「Outlook for Windows」の2種類がある。新バージョンは「新しいOutlook」とも呼ばれている。

Windowsのデフォルトのメールクライアントは現在はまだWindows Classicだが、将来的には新しいOutlookに完全に一本化される予定である。

米国のソーシャルニュースサイトRedditに寄せられたあるシステム管理者からの投稿では、「New outlook is still hot garbage」(新しいoutlookは依然としてゴミだ)というタイトルで、この新バージョンに対する強い嫌悪感が表現されている。本稿執筆時点で、この投稿には2,000以上の賛成票と400件近くのコメントが寄せられている。コメントのほとんどは、同じく新しいOutlookを批判する内容のものである。

  • 新しいOutlookを「ひどいゴミ」と表現したRedditの投稿

    新しいOutlookを「ひどいゴミ」と表現したRedditの投稿

新しいOutlookが嫌われる最大の理由は、この新バージョンには、旧バージョンにあった多くの機能が欠けていることだろう。Microsoftはこのアプリを完全に新しいメールクライアントとして再設計しており、旧バージョンからデータの移行こそは可能なものの、機能面での互換性はそれほど重視されていないようだ。

にもかかわらず、MicrosoftはOutlookユーザーに対して新しいOutlookへの移行をおせっかいなほどに強く推奨してくる。例えば、今年1月にはWindows 10では新しいOutlookのインストールを強制するアップデートが行われている(参考記事:Windows 10、新しいOutlookの強制インストール開始 - 原則回避不可能 | TECH+(テックプラス))。これはWindows 11への移行を支援する施策とされているが、既存のOutlookユーザーにとっては新バージョンの利用を強制されているように感じられるだろう。

Redditのコメント欄では、そのほかにも新しいOutlookに対するさまざまな不満の声や不具合の報告が寄せられている。

Windows Classicから新しいOutlookへの移行のタイムラインは、次のサポートページにまとめられている。

Windowsのデフォルトメールクライアントを新しいOutlookに変更される場合、少なくとも12カ月前にアナウンスされることになっている。Outlook Classicのサポートは少なくとも2029年まで継続される予定である。