デル・テクノロジーズ(以下、デル)は2月25日、「2025年 デル・テクノロジーズ パートナー プログラム」の取り組みについて発表した。このプログラムはシンプルな構造を特徴とし、ストレージ、クライアント、ネットワーキング、AIといったテクノロジー製品の成長とコラボレーションの加速を狙うという。

2025年 デル・テクノロジーズ パートナープログラムの概要

デルとパートナー企業は、データ管理、電力および冷却、ネットワーキングなどのAIソリューションをサポートするITインフラの販売機会を共同で追求する。デルは「Dell PowerSwitch Zシリーズ」でのAIネットワーキングのベースインセンティブを3倍に増やし、取り組みを強化する。また、パートナー企業がデルの提供する「Dell AI Factory」やAI向け製品への理解を深めらるよう、データサイエンス&AIトレーニング コンピテンシーを更新した。

資産回収サービス「Asset Recovery Services」は、レガシーなIT資産を廃棄することで、環境への影響の軽減を図るパートナー企業のPCリプレース計画をサポートするサービス。パートナー企業が増加したメタル メンバーシップ レベル向けのサービスの販売金額基準に対応できるよう、すべてのストレージ関連のサービスに対して3倍のアクセラレーターを維持するという。サービスおよびストレージベースの「Dell APEX」サブスクリプションとともにStorage+を販売するパートナー企業は、来年のメタル メンバーシップを維持するためにこのアクセラレーターを最大限に活用できるとのことだ。

「Powering Progress Together」サステナビリティプログラムでは、効率性の向上に向けた取り組みへのコミットメントを示した。これにより、パートナー企業はエネルギー効率計算ツール、メッセージングリソース、RFPポータルツール、オンデマンドトレーニング、製品のカーボンフットプリントレポートなどとリソースを活用して、自社の運用計画を実行し要件を満たせるという。

コアビジネスの成長とモダナイズ

中国を除くアジア太平洋地域におけるデルの過去4四半期にわたる売上の約50%は、パートナー企業による貢献が占めるという。同社はこれを受けて、「2025年 デル・テクノロジーズ パートナー プログラム」では、主要な分野において価値ある利益と報酬を通じてさらなる収益性を提供する。

成長インセンティブの強化として、Titanium(タイタニウム)パートナーには四半期目標を達成の達成により新たに2%の「Storage+(ストレージ販売)」成長インセンティブを提供する。同社はこれに先立ち、Titanium(タイタニウム)パートナーがクライアントPCの四半期出荷台数目標を達成すると段階的に1.5%増となる「Client(クライアントPC販売)」成長インセンティブを導入している。

また、先日新たに発表したAI PCポートフォリオによって、パートナー企業は今後のPCリプレース サイクルを最大限に活用できるようになるという。「Client」成長インセンティブ、「Client+」ベースレート適用対象の増加、ベースレート適用対象へのコンシューマー向け製品の組み込みなどの施策によってパートナー企業を支援するとのことだ。

「Compete Select」リベートでは、すべてのメタルメンバーシップレベルのパートナー企業を対象に、デル・テクノロジーズのストレージ、データ保護、「Client+」の新規契約を獲得したパートナー企業に対し、4%増となるリベートを提供する。これはまだ取引につながっていない大手顧客が対象となる。