スウェーデンに拠点を置くエンタープライズソフトウェア企業のIFSは2月19日、統合基幹業務システム(ERP)や設備資産管理(EAM)、AI関連サービスなどを手掛ける日本企業の買収を検討していることを発表した。TECH+の個別取材に応じたIFS グループCOO(最高執行責任者)のマイケル・オイッシ氏が明らかにした。
すでに買収に向けて協議している日本企業もいくつかあるという。買収する企業の数や買収する時期に関しては明言せず、「特に目標の数字はなく、逆に制限する数もない」とオイッシ氏は説明した。日本企業を買収することで、日本独自の商習慣を事業に取り込み、日本国内の製造業を中心に基幹システム刷新のニーズに応えていく考えだ。日本国内における市場シェア拡大を目指す。
1983年にスウェーデンの原子力発電所のエンジニアが創業したIFSは、製造、航空宇宙・防衛、エネルギー、サービス産業、建設エンジニアリング、テレコム通信の6業種に特化し、ERPとEAMに加え、フィールドサービス管理(FSM)とサービスライフサイクル管理(SLM)の4領域の製品を1つのプラットフォームで提供している。