TISインテックグループのTISは2月13日、業務プロセス最適化を目的として、業務処理パターンを可視化して改善ポイントを特定し、BPR(Business Process Re-engineering)要否に関する意思決定を支援する「プロセスマイニング活用サービス」の提供を開始することを発表した。

プロセスマイニング活用サービスの中で提供するサービスの第一弾として、プロセスマイニングツールの利用とコンサルティングサービスを組み合わせた「プロセスマイニングQuickWinサービス」を開始する。

  • プロセスマイニングQuickWinサービスの提供イメージ

    プロセスマイニングQuickWinサービスの提供イメージ

サービス提供の背景

デジタル化の進展による業務データの蓄積や、AIやRPAといった自動化技術の進化により、国内外でプロセスマイニング市場の継続的な成長が期待されている。欧米ではプロセスマイニングツールの活用により、数十億円規模でのコスト削減効果を挙げた企業もあるという。

ビジネスを取り巻く環境が変化している中で、企業の持続的な成長のためにはデータとプロセスマイニングツールを活用し、継続的にプロセスを最適化する必要があるとされる。その一方で多くの企業では、人手不足により業務プロセスの改善に取り組むことが難しい、BPRの取り組みが一過性になりやすく持続的な改善につながりづらいといった課題を抱えている。

そこでTISは「プロセスマイニング活用サービス」を提供することで、データに基づく業務実態の正確な可視化、最適化に向けた改善ポイント特定と解決策の検討を支援することで、企業のプロセス最適化に向けた取り組みと企業価値向上に寄与するという。

プロセスマイニング活用サービスの概要

プロセスマイニング活用サービスは、企業が保有するデータに基づいて業務プロセスを可視化し、改善ポイントを特定して業務プロセスの最適化を支援する。調達業務・財務業務、生産プロセス、内部不正検知・リスク管理、配送プロセス・在庫管理、顧客対応プロセス、レガシーシステムのas-is分析、IT運用管理などの領域で業務プロセスに課題を抱える企業に対し、プロセスマイニングツールを活用したコンサルティングから導入後の継続管理までを一貫してサポートするという。

第一弾として提供開始する「プロセスマイニングQuickWinサービス」は、企業の特定業務データをTIS環境のプロセスマイニングツールに投入し、業務プロセスの可視化と改善箇所および解決策の特定、効果試算までを短期間で提供するサービス。

プロセスマイニング活用サービスの特徴

単一のシステムだけでなく、複数システムのデータに基づいた業務プロセスの可視化と分析を行うことによって、組織横断での最適化や、改善すべき業務やプロセスを特定可能。データドリブン経営による継続的な変革により企業価値を最大化が見込めるという。

プロセスマイニングツールと共にTISのコンサルタントが分析を行うことで、スピーディに業務プロセスのボトルネックや非効率な部分の特定が期待できる。コンサルタントは企業ごとの課題や状況に応じたツールやアプローチを提案し、導入後の運用管理や継続的な改善の取り組みまでサポートする。AIを活用した高度化・最適化施策も提案可能。

また、分散化・複雑化したデータに対して全体最適化での分析が可能となり、無駄な業務プロセスを削減することで、運用コスト軽減やスループット向上につながるという。規定された業務プロセスに遵守しているかを確認し、コンプライアンス違反を防止する。