ITベンダー各社が量子コンピュータの実用化を少しずつ進めているが、そのうち1社がGoogle(Alphabet傘下)だ。AlphabetとGoogleのCEOを務めるSundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏は「実用的な量子コンピュータの実現は5~10年後」とする見解を示したという。
DeepSeekについても言及
ピチャイ氏はアラブ首長国連邦・ドバイで2月11日~13日、開催されている「World Governments Summit」に登場し、AIや量子コンピュータについて話した。量子コンピュータの現状について同氏は「2010年代にGoogle BrainやAIの初期の進展に取り組んでいた頃のAIの状況を思い起こさせる」と述べた。
量子コンピュータの商用提供は始まっているが、用途はまだ研究などに限定されている。実用的なレベルになるのは「5~10年後」と、ピチャイ氏は述べたという。Googleは先に、量子コンピュータ向けチップ「Willow」を発表した。
これについて同氏は「既存のスーパーコンピュータでは、宇宙が存在している時間よりも長くかかるような計算を、わずか5分で実行できる」と述べたという。
なお、NVIDIAのJensen Huang(ジェンスン・フアン)氏は以前、量子コンピュータの実現にはまだ数十年かかるとの見解を示している。2月12日付のBloombergが報じている。
また、同日付のEntrepreneurによるとピチャイ氏はこの日、DeepSeekにも触れて、低コストで競争力のあるAIモデルを作成したことについて「素晴らしい仕事をした」と述べた。
同氏は「DeepSeekが人々の注目を集めた理由は、効率的なモデルがオープンソースとして公開され、誰もがすぐにアクセスできるから。これが大きな興奮を生み出している」との認識を示したという。
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