日本オラクルは2月12日、「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)」および「Oracle Fusion Cloud Supply Chain and Manufacturing (SCM)」に、ロールベースのAIエージェントを搭載したとして、説明会を開催した。
米オラクル Oracle AI担当グループ・バイスプレジデント ミランダ・ナッシュ(Miranda Nash)氏は、Oracle Fusion ApplicationsのAIの特徴として、「顧客の企業データの活用」「自動的に組み込まれる」「包括的なサービスとして提供」を挙げた。
ナッシュ氏は、「Oracle Fusion Applicationsにおいては、AI機能が自動的に組み込まれ、追加のコストを支払うことなくAIが使える。これは重要なこと。なぜなら、AIにかかるコストを下げられるため、企業がAIを利用する障壁が下がる。また、われわれが検証を行ったうえでAIを組み込むため、顧客は負担を負うことなく、重要なタスクに注力できる」と語った。
ロールベースのAIエージェントを発表
ナッシュ氏は、Oracle Fusion Applicationsでは10年前ごろからPredictive AI(予測AI)の搭載が始まっていることから、「Oracle Fusion Applicationsにとって、AIは新しいものではない」と述べた。
Predictive AI(予測AI)に続き、Generative AI(生成AI)の搭載が始まり、ここにきて、Agentic AI(エージェントAI)の搭載が進んでいる。エージェントAIのユースケースは近日中に50以上追加される予定だという。
ナッシュ氏は、AIエージェントの特性は「言語」「コンテキスト」「アクションの事項」「推論」と4つあり、相互に補完していると説明した。これらの特性に基づき、AIエージェントは人が使う言語で人と対話を行ってリクエストを受け付け、それに応じるため、データを分析して自律的に行動を起こすが、重要な意思決定はい人が判断して承認する。さらに、アクション・プランを作成して次のステップを判断するほか、複数のAIエージェントを含むプロセスの オーケストレーションも行う。
外部のAIエージェントの協調については、「今年の春の終わりに、ビルトインエージェントの形で、外部のツールを活用可能になる」とナッシュ氏は予告した。
今回、Oracle Fusion Cloud HCMと同SCMに搭載されたロールベースのAIエージェントは、ロールベースでアクセスコントロールが行われているため、アクセスしたデータに権限がない場合は答えが返ってこないという。AIエージェントが適切なデータにだけアクセスできる仕組みが整備されている格好だ。
Oracle Fusion Cloud HCMでAIエージェントにより可能になること
Oracle Cloud HCMに組み込まれたAIエージェントは、従業員のキャリアと能力開発、従業員のライフサイクル、報酬や福利厚生管理にまつわるワークフローを自動化することで、従業員エクスペリエンスおよび生産性の向上を支援する。
Oracle Fusion Cloud SCMでAIエージェントにより可能になること
Oracle Fusion Cloud SCMに組み込まれたAIエージェントは、サプライチェーンにおけるルーティンを自動化する。ナッシュ氏は「AIエージェントは仕事のやり方を大きく変える」と述べた。
例えば、複雑な手順を踏む必要がある調達については、調達担当者が購買要求の作成、処理、履行を迅速かつ正確に行うのを支援する。PCやスマートフォンといった機器を購入したい場合、AIエージェントに対し人間と会話するように問いかけること、その手順を教えてもらい、スムーズに調達を行える。
AIエージェントは顧客とのやり取りにも活用できる。例えば、返品を受け付ける場合、複雑のルールの下で行うことが多いが、AIエージェントなら即座に判断できる。



