Bleeping Computerは2月11日(米国時間)、「Windows 10 KB5051974 update force installs new Microsoft Outlook app」において、MicrosoftがWindows 10バージョン22H2および21H2向け2月のセキュリティ更新プログラム「KB5051974」を公開したと伝えた。

  • Windows 10 KB5051974 update force installs new Microsoft Outlook app

    Windows 10 KB5051974 update force installs new Microsoft Outlook app

注目すべき修正点

Bleeping Computerによると、この更新プログラムには11件の修正または変更が含まれている。注目すべき修正点は次のとおり。

  • 新しいOutlookを強制インストールする。これは1月から予定されていた変更で、Windows 11への移行をサポートする目的があるとされる(参考:「Windows 10、新しいOutlookの強制インストール開始 - 原則回避不可能 | TECH+(テックプラス)」)
  • ナレーターが有効な状態でショートカットキー「Win+Shift+S」を複数回押すとキャプチャサービスおよびSnipping Toolが応答しなくなる不具合を修正
  • USBオーディオデバイスが動作しなくなり、再生を停止する不具合を修正。USB1.0ベースのDACオーディオドライバーを使用すると発生しやすくなる
  • 特定のUSBオーディオ接続時に「コード10」エラーが表示される不具合を修正
  • 有効なWebカメラを認識できない不具合を修正
  • メモリーリークにより仮想メモリーが枯渇する不具合を修正

既知の不具合

Microsoftは、この更新プログラムに次の3件の不具合が存在すると報告している。

  • 2024年10月のセキュリティ更新プログラム以降には、OpenSSH(Open Secure Shell)サービスの起動に失敗する不具合が存在する。このサービスは詳細なログを記録せずに失敗するが、手動操作により起動することができる
  • Citrix Session Recording Agent(SRA)バージョン2411がインストールされたデバイスにおいて、2025年1月以降の更新プログラムのインストールに失敗する可能性がある
  • 2025年1月以降の更新プログラムをインストールすると、イベントビューアに「SgrmBroker.exe(System Guard Runtime Monitor Broker Service)」に関連するエラーが記録されることがある。このエラーはパフォーマンスや機能に影響しない。他のバージョンのWindowsではすでに無効になっており、現在のところサービスは何の役にも立たない。しかしながら、手動でコンポーネントをアンインストールおよび削除してはならない

月例のセキュリティ更新プログラムは必須とされ、Windows Updateから更新を確認すると自動的にインストールが開始される。そのため、新しいOutlookも自動的に強制インストールされる。Microsoftは従来のOutlookと共存可能としているが、不要な場合はインストール後にアンインストールすることができる。

この更新プログラムにはメモリリークの修正など、重要な修正が含まれている。新しいOutlookが不要なユーザーも含め、すべてのWindows 10ユーザーには速やかにインストールすることが推奨されている。