Appleは2月10日(米国時間)、iPhoneおよびiPadの脆弱性に対処するセキュリティアップデートを発表した。修正対象となっている脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
- About the security content of iOS 18.3.1 and iPadOS 18.3.1 - Apple Support
- About the security content of iPadOS 17.7.5 - Apple Support
対象製品
セキュリティアップデートの対象となっている製品は次のとおり。
- iPhone XSおよびこれ以降のモデル
- iPad Pro 13-inch
- iPad Pro 12.9-inch第2世代およびこれ以降のモデル
- iPad Pro 11-inch第1世代およびこれ以降のモデル
- iPad Pro 10.5-inch
- iPad Air第3世代およびこれ以降のモデル
- iPad第6世代およびこれ以降のモデル
- iPad mini第5世代およびこれ以降のモデル
更新情報
セキュリティアップデート適用後のオペレーティングシステムおよびバージョンは次のとおり。
- iOS 18.3.1
- iPadOS 18.3.1
- iPadOS 17.7.5
影響と対策
このセキュリティアップデートには、悪用された可能性のある脆弱性「CVE-2025-24200」の修正が含まれている。標的デバイスに物理的な接触が可能な攻撃者は、ロックされたデバイスのUSB制限モードを無効にできる可能性がある。
物理的な接触が必要なことから深刻度は警告(Warning)にとどまるが、すでに特定の個人を標的とした極めて巧妙な攻撃に悪用されたとの報告がある。Appleは脆弱性の修正を重要と評価し、影響を受けるすべてのユーザーにアップデートを推奨している。
また、同日AppleはmacOS(Sequoia、Sonoma、Ventura)、watchOS、visionOSのアップデートも発表した。これらには公開された脆弱性(CVE)の修正は含まれていないが、重要なセキュリティの修正が含まれるとして、すべてのユーザーにアップデートを推奨している。