NECは2月10日、ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)ソリューション「EXPLANNERシリーズ」とクラウドサービスとのデータ連携を実現する「EXPLANNER LINK」を2025年2月より販売開始することを発表した。
同サービスによって、ERPソリューションとさまざまなクラウドサービスがつながることで、顧客の課題解決・業務効率化を推進する。
サービスの概要と背景
ERPソリューションと周辺システムとの連携には多くの工数とコストが伴い、円滑な導入が進まないという課題があった。また外部ベンダーへの依頼時には相応の費用が必要となり、自社で内製するにもAPI理解や個別プログラム作成の必要があり、難易度が高いものだった。
「EXPLANNER LINK」では、接続先サービスごとに規定されているパラメータを、サービス画面上での設定を行うことで、各クラウドサービスとの連携が可能になる。ユーザーはAPIやプログラムの知識がなくても、簡単かつ低コストでERPソリューションとクラウドサービスとの連携が実現できる。
リリース予定
「EXPLANNER LINK」で接続サービスごとに設定を行うだけで、個別のインタフェースを開発することなく、短期間・低コストで各クラウドサービスとのデータ連携が可能になる。
第1弾として、会計人事給与などのバックオフィス業務の効率化の実現のため、ERPシステム「EXPLANNER/Ax」とクラウド勤怠管理システム「勤革時lEXPLANNER/K」、クラウド経費精算「楽楽精算」との連携をリリースする。
今後、2025年4月に電子請求サービス・デジタルインボイスサービス「KMD Connect」との連携をリリース予定。
製品の特徴
製品の特徴としては、連携仕様を規定しているため、マニュアルに沿った設定のみで連携できることがある。接続先サービスごとの連携データ加工やマスタの二重登録が不要で、インタフェース開発やETLツールの利用に比べて、コストメリットを得られる。
また、設備などの初期投資が不要で、利用しやすい月額型の価格体系のクラウドサービスであるため短期間かつ低コストでの導入・利用が可能。
さらにサービス運用はNECで行うことに加えて、利用時のサポート窓口を提供するため、ユーザーの運用負担を軽減する。