Microsoftはこのほど、「How to uninstall Microsoft Edge」において、Microsoft Edgeのアンインストール方法と題してGoogle Chromeより優れている点を解説した。
公開後すぐにクリックベイト(タイトル詐欺)だとして非難されたためか、このWebページはすでに差し替えられている。現在は「Get to Know Microsoft Edge(Microsoft Edgeについて知る)」というタイトルのページが表示される。
Microsoft Edgeのアンインストール
WindowsでMicrosoft Edge以外のWebブラウザを利用しているユーザーは、Webブラウザをインストールした後に不要となったMicrosoft Edgeをアンインストールしたいと考えたことが1度はあるとも言われている。しかしながら、MicrosoftはWindowsに統合されているとして欧州経済領域(EEA: European Economic Area)以外でのアンインストールを認めていない。
欧州経済領域ではデジタル市場法(DMA: Digital Markets Act)によりアンインストールを可能にせざるを得ないが、Microsoftは技術的に可能にもかかわらずアンインストールできないようにしている。
クリックベイト(タイトル詐欺)と非難
今回Microsoftが公開した「How to uninstall Microsoft Edge(Microsoft Edgeのアンインストール方法)」というWebページは、多くのユーザーの興味を集めた。しかしながら、中身はGoogle Chromeと比較してMicrosoft Edgeがいかに優れているかを解説したもので、アンインストール方法は一切含まれていなかった。
Microsoft専門のニュースサイト「TheWindowsClub」は次のように述べ、卑劣な試みとして強く非難している(参考:「Microsoft’s “Uninstall Edge” Support Page is nothing but click bait!」)。
MicrosoftはEdgeを削除するための明確な手順を示すのではなく、ブラウザの機能や競合製品との比較を強調しています。このアプローチはユーザーにEdgeの削除を思いとどまらせ、こっそりと使用するように差し向けていることは明白です。
StatCounterが公開している統計データによると、2025年1月時点のMicrosoft Edgeのシェアは約5.21%で3位とされる。対するChromeは約67.05%で首位を独走している。Microsoftはこの大きな溝を埋めたいと考えられるが、こうしたアプローチではなく、ユーザーに望まれる製品開発を通してシェア拡大を目指すことが期待されている。