Microsoftは1月30日(米国時間)、「Better text contrast for all Chromium-based browsers on Windows - Microsoft Edge Blog」において、Windows上のChromium系Webブラウザのテキストコントラストを改善し、視認性を向上させたと発表した。
この機能改善は、Microsoft Edgeにおいては2021年に反映されていたが、さらなるユーザーの負担軽減のため、Chromiumオープンソースプロジェクトにも修正を導入した。これによりGoogle Chromeの視認性も改善された(参考:「Improving font rendering in Microsoft Edge - Microsoft Edge Blog」)。
Chromiumの修正の概要
今回Chromiumに導入された修正は、テキストレンダリング時のコントラスト強化とガンマ補正の改善。この修正によりテキストの品質、鮮明さがWindowsネイティブアプリケーションと同等のレベルに引き上げられる。
Microsoftは具体例として、コントラスト値0.5のテキストを0.0から1.0まで変化させた画像を掲載している。0.0では黒の発色が若干薄く、全体的にぼやけている印象だが、1.0では黒が強調され見やすくなっている。
コントラスト値とガンマ値は設定可能
Windows 11のコントラスト値とガンマ値は設定可能だ。まず、スタートメニューの検索ボックスから「ClearType テキストの調整」を検索し、「開く」ボタンをクリックする。「ClearTypeテキストチューナー」が起動するので、画面の指示に従って調整を行う。
調整結果はWindowsを含め、対応しているすべてのアプリケーションに影響する。
視認性の向上したテキストレンダリングはGoogle Chromeバージョン132から利用することができる。最適なコントラスト値とガンマ値は人やディスプレーによって異なるため、各自好みで調整可能。