ジェイアール東日本企画(以下、jeki)とKDDIは1月29日、jekiが提供するマーケットプレイス「MASTRUM(マストラム)」を通じて提供するDOOH(Digital Out Of Home)と、KDDIデータを活用したターゲティング広告事業に関する協業を開始することを発表した。また、両社が共同開発したターゲティング広告配信が可能な「ターゲティング配信 powered by KDDI」を同日から提供開始する。
ターゲティング配信を支えるKDDIデータはKDDIが展開するAI時代のビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」のData Layerを通じて提供し、位置情報・属性情報・興味関心などにより算出した7通りのターゲティングセグメンテーションを行うことで、広告を届けたい顧客が多い時間帯やエリアの抽出を可能とする。このKDDIデータを搭載したMASTRUMは首都圏19駅26拠点236面で活用できる。
ターゲティング配信 powered by KDDIの概要
ターゲティング配信 powered by KDDIは、KDDIが保有する位置情報・属性情報・興味関心などのデータを基に、広告を届けたいターゲットが多い時間帯やエリアを分析し、効率的な配信媒体を選定する。さらにjekiが提供する独自の配信プラットフォーム「MASTRUM」を介して、ターゲットへ広告を配信する。まずは性別、年代、オフィスワーカー、在宅者、ゲーム好き、アニメ好き、旅行好きの7通りのターゲットセグメントから対応を開始する。
具体的な取り組み
KDDIはWAKONX Data Layerを通じて、au端末の位置情報・属性情報・興味関心データなど同社が保有するデータを提供することで、企業によるデータ活用を支援している。新サービスでは、WAKONX Data Layerが提供するau端末の位置情報(GPSデータ)を、プライバシーに配慮し統計加工を行い、エリア・時間帯ごとの属性情報・興味関心データを提供する。
jekiのMASTRUMを通じて、どのような属性のユーザーがどのエリアや時間帯に移動しているのかを可視化したデータにより、広告を届けたいユーザーへ効率的な広告配信を可能とする。
従来提供してきた広告配信は26拠点をまとめた1パターンの配信であったが、曜日(7日間)と時間枠(朝5時~24時までの19枠)について、1拠点当たり最大133パターンからデータを用いた適切なタイミングを抽出し配信できるようになった。
jekiのMASTRUM
「MASTRUM(マストラム)」はjekiが提供するさまざまなOOH(Out Of Home)メディアの取引が可能な独自の配信プラットフォーム。データに基づくプログラマティック取引にも対応するプラットフォームサービスで、他電鉄をはじめ街ナカサイネージをネットワーク化している。