Microsoftは1月16日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 27774 (Canary Channel)|Windows Insider Blog」において、Windows 11に導入を予定している「管理者保護(Administrator protection)」の設定方法と強化の内容について伝えた。
「管理者保護」機能は「Windows Insider Program」のカナリアチャネル(ビルド後、最速でリリースされるテスト版)に導入されている。Windows Insider Programの登録ユーザーは、カナリアチャネルのWindows 11 Insider Previewビルド27774をインストールすることで、機能のテストに参加できる。
管理者保護(Administrator protection)とは
新しいセキュリティ機能の「管理者保護」は、管理者権限を必要とする操作時にWindows Helloによる認証を求める機能(参考:「Administrator protection on Windows 11 | Microsoft Community Hub」)。
管理者保護の対象となる操作としてはソフトウェアのインストール、時間やレジストリーなどのシステム設定の変更、機密データへのアクセスなどが挙げられており、誤操作の防止に加え、マルウェアによる侵害の防止効果が期待されている。
今回はこの開発中の機能に警告メッセージを視認しやすくするための色付けが加えられた。このわずかな調整により、ユーザーは速やかに危険性を認識できるようになる。
設定は「Windows セキュリティ」から
今回、Windows 11標準搭載の「Windows セキュリティ」アプリから設定できることも発表された。設定は「Windows セキュリティ」→「アカウントの保護」→「管理者保護」から行うことになる。
設定の変更はシステムの再起動後に有効になる。そのため、ユーザーに隠れて設定を変更することは困難とみられる。
管理者保護はまだ正式導入されていない開発中の機能だが、セキュリティの大幅な強化に寄与すると考えられ、速やかなリリースが期待される。Microsoftの今後の発表に注目したい。