三菱重工業は、東京都交通局の新交通システム「日暮里・舎人ライナー」の330形車両12編成(60両)の納入を完了したと1月15日に発表。同線の混雑緩和や沿線地域の活性化に寄与するとしている。
日暮里・舎人ライナーは日暮里駅~見沼代親水公園駅までの13駅(約10km)を結ぶ路線。沿線の発展に伴い、通勤・通学などの目的で都心と往復する利用者が堅調に増加しており、混雑緩和が課題だという。
今回同線に納入した330形車両は、2008年から運用されている既存の他社製車両の更新車両として、2020年4月に東京都交通局から受注したもの。
三菱重工は2015年度と2019年度にも、今回納めた330形車両と同種の車両を納入しており、ロングシートの採用やアルミ製の構体を採用して車両を軽量化させたことなどにより、乗車定員数の増加を実現しているのが特徴。今回の納入により、同社は最初の受注分から累計15編成(75両)の330形車両を納入したことになる。