NTTタウンページとTISインテックグループのアグレックスは1月16日、データクオリティの分野において協業しNTTタウンページにおいて「タウンページデータクレンジング」の提供を開始することを発表した。これにより、企業がデータを戦略的に活用するための課題解決を支援する。

サービス概要

今回提供を開始するタウンページデータクレンジングは。顧客の要望に応じてデータクレンジング・名寄せからデータ拡充、当該データの実在確認まで、トータルで提供する。データクレンジング・名寄せでは、辞書データを保有し柔軟な名寄せルールを設定できるアグレックスのデータクレンジング・名寄せ技術を活用。顧客企業のデータ活用における目的や改善要望に適した処理を行い、データの表記ゆれや重複を解消する。

顧客データの拡充においては、NTTタウンページが持つ約560万件のタウンページデータベースを活用することにより、顧客が保有するデータの不備(電話番号や住所、業種情報など)に対する補完や、企業が保有していないホワイトスペースや属性情報(売上高や従業員数など)を付加してデータを拡充する。また、顧客データの実在確認として、電話番号の実在確認により顧客企業が保有するデータを適正化する。

  • タウンページデータクレンジングのイメージ

    タウンページデータクレンジングのイメージ

タウンページデータクレンジング活用のメリット

データのクレンジング・名寄せにより表記ゆれや重複などを解消して、データの正確性を高めて正規化することで、適切なデータを用いた分析結果を経営戦略やマーケティングに反映できるようになる。

また、サイロ化したデータを統一した顧客IDによって管理することでSFA(Sales Force Automation:営業支援システム)やCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)の導入効果を高め、勘や経験に頼らずに客観的なデータに基づいた精度の高い的確な意思決定が期待できる。

その他、まだ保有していないホワイトスペースのデータを拡充することにより、新規アプローチへの活用も可能。企業情報の不足などによりセグメンテーションできていなかったデータに対し、業種や規模等の属性情報、部署や支店・グループ企業情報をひも付けるIDを付加してデータを構造化することで、企業群単位での精緻な施策立案も可能となり、一元的な管理によるロイヤルカスタマーとのさらなる関係強化や休眠顧客のアプローチにもつなげられる。

加えて、企業情報および住所情報を適正化することで、ダイレクトメールの重複送付や未達、誤配送などの郵送事故を防ぎ、無駄な発送コストを削減する。廃止となった電話番号を特定することで無用なアウトバウンドコールを減らし、業務効率の向上と営業コストの削減も図る。