パナソニック傘下で電設資材を扱うエレクトリックワークス社は12月9日、3つの「共創」でソリューション事業を創出するR&D(研究開発)拠点「SHIOMER(シオメル)」を東京に新設し、本格稼働を開始すると発表した。顧客企業やパートナー企業との共創により、新ソリューションを創出するとともに、ソフトウェア技術者の採用活動の強化につなげる。
同日の記者説明会に登壇した最高技術責任者(CTO)の磯田雅章氏は「ソリューションの創出には、自前主義を脱し、他社との共創と協業が不可欠だ。顧客とパートナーとの共創による新しいR&Dの形に挑戦する」と、同拠点設立の狙いを語った。
SHIOMERという拠点名は、「潮目る」という同社の造語からとったもの。異なる分野、バックグラウンドの人々との共創を、異なる潮が集まり、混ざり合い、豊かな海を形成する潮目に例えた。合言葉は『ここで、潮目る?』だ。
拠点の延べ床面積は870㎡で、開設時の人員は25人。共創エリア、ソフトウェア開発エリア、集中・リフレッシュエリアの3つのエリアから構成される。
SHIOMERでは、共創のための人脈や情報を集積する「ネットワーキング」、新しい事業を成立させるために欠かせない「顧客やパートナー企業との連携」、さまざまな社会課題に対して問題意識を共有し、共に解決に臨む「同じビジョンを持つ他社との協働」の3タイプの共創に取り組む。
顧客企業やパートナー企業は、エレクトリックワークス社が提供する照明と空調のゾーニング制御や音環境の連携制御、局所的な温熱環境改善、照明演出などの、エネルギー利用の高効率化とウェルビーイングな働き方を両立するソリューションを体感できる。
また同社は同拠点を通じて、個人の好みや活動に応じたワーク環境の選択や出社状況に応じた省エネ制御、人流制御によるコミュニケーション活性化など、提供価値の検証をリアルタイムでスピーディーに進めていき事業化を検討していく。
磯田氏は「3年後には年間約150件の顧客やパートナー、さまざまなステークホルダーとつながり、年間約10件の事業化プロジェクトを組成できるよう活動していく」と目標を述べた。
さらに同社は、SHIOMERを首都圏での採用活動拠点としても活用していく。他社合同のイベントやSNSでの発信といったブランディング活動を通じて、特にアルゴリズム構築関連のソフトウェア技術者の人材獲得を強化していく。新卒と中途を半々の割合で採用していく方針で、「大幅な増員を目指す」(磯田氏)とのことだ。






