NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は12月5日、ポーランドの非営利団体「Cybersecurity Foundation」(CSF)と協業し、CSFが開発したサイバーセキュリティトレーニングプラットフォーム「CyberBastion(サイバー バスチョン)」を用いたオンライン型サイバーセキュリティ研修サービスを2025年1月から提供開始することを発表した。

CyberBastionは予算に応じた戦略的なセキュリティ対策の立案からインシデント発生時のハンドリングまでを対象に、セキュリティトレーニングをオンラインで提供する演習プラットフォーム。受講者のセキュリティ知識やスキルの習得と強化を支援する。

今回提供を開始する研修サービスは、実際に起きたサイバー攻撃などをもとに作成されたサイバー攻撃シナリオや、セキュリティ初心者から実務者までの学習向けシナリオなどをカードゲーム形式でシミュレーションし、セキュリティスキルを習得できるという。使用するシナリオの変更に加えて、独自のシナリオ提供も可能で、目的やレベルに合わせた演習や学習が可能。

  • セーフガード画面に表示される対策カード

    セーフガード画面に表示される対策カード

CyberBastionの特長

CyberBastionは世界各地で発生したサイバー攻撃にもとづく80以上のシナリオに対応し、実践的な知見や対応力の習得が見込めるという。また、設定された予算内でセキュリティ対策やインシデントハンドリングを選択するトレーニングにより、リスクマネジメントの観点からセキュリティ対策の強化を検討する知見獲得や管理者とセキュリティ実務者の相互理解を促す。

SaaS(Software as a Service)型での提供であり、時間や場所を選ばずに演習を開始できる。加えて、参加者同士が連携しながら楽しくインタラクティブにサイバーセキュリティのスキルを高める機能なども備えるとのことだ。

使用するシナリオを変えることで、セキュリティ関連部門の技術者からセキュリティ関連部門以外の管理職や一般社員、さらには大学生までを対象に演習が可能。組織の状況やニーズに合わせた独自のシナリオを開発して演習も可能。