ThousandEyesは11月25日(現地時間)、「Microsoft Outage Analysis: November 25, 2024」において、Microsoft 365の一部サービスで大規模な障害が発生しており、Microsoft Teamsなどのサービスが正常に利用できなくなっていると伝えた。
日本時間の11月26日13時時点では、MicrosoftはOutlook on the Webの一部機能を除いて復旧に成功しており、状況は収束に向かっている模様。
原因は「最近の変更」、現在は順調に復旧中
ThousandEyesによると、障害は11月25日午前2時(UTC)頃に始まり、午前7時(UTC)頃と午後12時40分(UTC)頃に拡大したことが確認されているという。Microsoft 365のサービスステータスレポートでは、コンシューマーユーザーには次の影響が発生したことを伝えている。
Outlook.comへの影響
- Outlook on the Web、Outlook デスクトップクライアント、Representational State Transfer (REST)、Exchange ActiveSync (EAS)でメールボックスにアクセスできない
- メール転送が遅延する
Microsoft Teamsへの影響
- Microsoft Teamsのカレンダーにアクセスまたは変更できない。これには、カレンダーの読み込み、会議の表示、会議の作成/更新、会議への参加が含まれる
- チャットの作成、ユーザーの追加、ミーティングの作成または編集ができない
- 新しいチームやチャンネルを作成または変更できない
- プレゼンスの更新ができない
- 検索機能を使用できない
- チャットの共有タブで読み込めなかったファイルやリンクの最新リストが表示されない
上記の他にも、インターネット上のさまざまなサービスの中断や障害を監視しているDowndetectorにはSharePoint OnlineやOneDriveなどでも接続に問題が発生しているという報告が寄せられている。
Microsoftは11月26日4時25分(UTC)時点で「一部のユーザーで影響が長期化しているOutlook on the Webを除き、以前に影響を受けたすべてのサービスおよびユーザーの機能回復に成功しています。」とアナウンスした。Downdetectorへのレポート数の推移からも、本稿執筆時点で状況は収束に向かっていることが確認できる。
最新の状況はMicrosoft 365の下記のサービスステータスレポートで確認できる。
Microsoftの公式Xアカウントのポストでは、今回の障害は「最近の変更」が原因であり、該当する変更を元に戻すことで修正を行ったと説明されている。Microsoftでは引き続き完全回復に向けた監視とトラブルシューティングを行っていくとアナウンスしている。