NECは11月25日、生成AIにおける信頼性と安全性に対する国内需要の高まりに対応するため、さくらインターネットが提供予定の生成AI向けプラットフォームサービスの実現に向けて協業を開始することを発表した。

  • 左からNEC Corporate SVP 山田昭雄氏、さくらインターネット 副社長 執行役員の舘野正明氏

    左からNEC Corporate SVP 山田昭雄氏、さくらインターネット 副社長 執行役員の舘野正明氏

協業の概要

両社は今回の協業を通じて、さくらインターネットのGPUクラウドを活用した生成AI向けプラットフォームサービスに、NEC開発の生成AI「cotomi」を搭載する。

さくらインターネットは同日、生成AI向けプラットフォームサービスの開発開始を発表。新サービスでは、AIアプリケーションとLLMをはじめとする基盤モデル、生成AI向けクラウドサービス「高火力」をつなぐためのAPとRAG( Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)向けのベクトルデータベースを提供する予定。

なお、さくらインターネットの生成AI向けプラットフォームサービスへLLM(大規模言語モデル)を提供するのはNECが初めて。

  • さくらインターネットが提供予定の生成AI向けプラットフォームサービス

    さくらインターネットが提供予定の生成AI向けプラットフォームサービス

NECは、顧客を未来へ導く価値創造モデル「BluStellar」の下、2023年7月から生成AIサービスを展開している。その中で中核となっているcotomiは、高い日本語能力と業務システム連携にも適した高速性を両立することで、業種や業務に合わせた高度な応答を実現する。