Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は10月10日(現地時間)、「Windows 11 24H2 issue creates undeletable 8.63 GB Windows update cache」において、Windows11 バージョン24H2のアップグレードを実施すると削除できない8.63GBのキャッシュデータが作成されると報じた。このデータはWindowsツールの「ディスク クリーンアップ」を使用しても削除できないとみられる。
不具合の原因
Windowsのアップグレード時に作成されるキャッシュデータは、バージョン24H2に限らず他のバージョンへのアップグレード時にも作成される。しかしながら、バージョン24H2では「チェックポイント累積更新プログラム」と呼ばれる新しい機能が導入される予定になっており、この機能をサポートするために新しく削除できないキャッシュデータが作成されるという(参考:「Microsoft、Windows向け累積更新プログラムの新しい提供方法発表 | TECH+(テックプラス)」)。
対策
このキャッシュは将来のWindows Updateにて参照する可能性があり、何らかの手段で削除するとWindows Updateの動作に支障を来すと考えられている。そのため、現時点では削除する手段が提供されておらず、強制的に削除することも推奨されていない。
また、Windows Latestの調査では、表示されるキャッシュサイズは正確ではない可能性があるという。推測ではあるものの、実際の消費量よりも大きいサイズが表示されるとしている。
Microsoftはこの不具合を今後のアップデートで修正する予定と発表した。削除できるように修正するのか、キャッシュを隠蔽する対策を取るのか明らかにしていないが、ユーザーには修正プログラムがリリースされるまでの間、削除できないキャッシュデータを無視することが望まれている。