医療ベンチャーのUbie(ユビー)は10月8日、最新の資金調達ラウンドにおいて、米Googleから資金調達を実施したと発表した。調達額は非公開。両社は生成AIを含むデジタルイノベーションを活用し、日本の医療システムのデジタルトランスフォーメーションを進めることで合意したとしている。

Ubieは症状検索エンジン「ユビー」といった生活者向けサービスなどを手掛ける。AIを活用した同サービスは、質問結果を踏まえた症状から、関連する参考病名や適切な相談・受診先を調べることができる。月間1200万人以上が利用しているという。

また同社は、医療機関向けに業務効率化サービスとして「ユビーAI問診」を提供している。2018年8月から提供しており、医療機関の紙の問診票の代わりにタブレットやスマートホンを活用する。患者が診察前の待ち時間にタブレットを使って症状を入力することで、医師の電子カルテに記載を行う事務作業が削減される。診察時間は、患者1人に対して6分強削減されるとのことだ。

Ubie 共同代表取締役/医師の阿部吉倫氏は同日公開したブログ記事にて「Googleという巨人の肩の上にのることにより、日本の医療現場と患者の体験を抜本的に効率化し、接続をシームレスにして、さまざまな理由から起こる患者と治療のミスマッチの問題に終止符を打っていく」とコメントしている。