Microsoftはこのたび、Windows 11 Insider Preview Build 26120.1843をWindows InsiderプログラムのDevチャネル向けにリリースした。このビルドは間もなくリリースされるWindows 24H2のプレビュー版であり、24H2で追加される新機能をいち早く試せる。最新のビルドで行われた変更では、エクスプローラーのホームに新たに「共有」というセクションが用意され、共有中のファイルに素早くアクセスできるようになった。

  • エクスプローラーのホームの「共有」セクション 出典:Windows Insider Blog

    エクスプローラーのホームの「共有」セクション 出典:Windows Insider Blog

エクスプローラーのホームに「共有」セクションが追加

従来のエクスプローラーのホームには、「クイックアクセス」「最近使用した項目(Recent)」「お気に入り(Favorates)」という3つのセクションが用意されていた。Build 26120では、新たに「共有」というセクションが追加される。「最近使用した項目」「お気に入り」「共有」の3つは「クイックアクセス」の下に配置され、タブで表示を切り替えられるようになる。

MicrosoftアカウントでWindowsにサインインしている場合、「共有」セクションにはメールやTeamsチャット、OneDriveなどで共有されたコンテンツが表示される。Microsoft Entra IDアカウントでサインインしている企業や学校のユーザーは、他のユーザーと共有しているコンテンツも表示されるという。

ファイル共有を多用している場合、どのファイルを共有中なのかが分からなくなってしまうことがある。その結果、不要と思われるファイルでも気軽に削除できなかったり、共有し忘れていて別の端末ですぐに使えなかったりといった事態が発生しがちになる。共有中のファイルが確認しやすくなることで、そのような事態の防止につながるかもしれない。

「共有」セクションのコンテンツは、関連付けられたアプリで開ける。例えば、クラウドストレージ内のファイルであれば、Microsoft Edge経由でOneDriveで開かれる。

Microsoftはさらに、ホームの「最近使用した項目」「お気に入り」「共有」の3つのセクションで表示されるファイルタイプが拡張されたこともアナウンスしている。例えば、DesignerやLoop、Power BI、Windows フォームなどで最近開いたファイルも「最近使用した項目」に表示されるようになっているという。

Build 26120のその他の変更点

Build 26120ではその他にも多くの変更や既知の問題の修正が行われている。主な変更点は以下のとおり。

  • 新しいWindows Sandbox Client Previewが含まれるようになった
  • メディアの再生中、ロック画面の下部中央にメディア コントロールが表示されるようになった
  • スタートメニューにピン留めされたアプリを右クリックしたとき、アプリのジャンプリストが表示されるようになった
  • スタートメニューのアカウントマネージャーに「サインアウト」ボタンが直接表示されるようになった
  • よりシンプルなシステムトレイが導入された
  • タスクバーの検索ボックスに表示される検索結果内からローカルファイルを直接共有できるようになった
  • [設定] > [Bluetooth とデバイス] > [タッチ] のページに新たにエッジのタッチ ジェスチーのセクションが追加された
  • 仮想ハードディスク(VHD/`VHDx)の切断ボタが設定に追加された
  • コントロール パネルのフォント設定のページが廃止され、[設定] > [個人用設定] > [フォント] のフォント設定ページにリダイレクトするようになった

一部の変更は、Windows Updateで「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」の設定をオンにしておくことで段階的に配信される。配信にはタイムラグがあるため、ユーザーによって現時点ではまだ利用できない機能もある。Build 26120はWindows InsiderプログラムのDevチャネルに登録しているユーザーが利用できる。