「SI Object Browser ER」(公式Webサイト)

システムインテグレータは9月18日、データベース設計におけるER(Entity Relationship Diagram)図作成ツールに生成AIによるER図自動作成機能などを追加した最新バージョン「SI Object Browser ER 24」のリリースを発表した。10月30日よりサブスクリプションライセンスとともに販売を開始する。

「SI Object Browser ER」は、データベース設計に必要となるER図を直感的なGUI操作で作成できる。ER図から「テーブル定義書」「ビュー定義書」などのデータベース関連ドキュメントを生成、ドキュメントからER図の生成にも対応する。既存のデータベースと直接連携しER図を自動生成することが可能で、DBドキュメント更新作業やマイグレーション作業などを大幅に効率化する。

生成AIによるER図自動作成やER図俯瞰表示機能「Bird Eye’s ビュー」

最新バージョンの「SI Object Browser ER 24」では、「Oracle 23ai」「PostgreSQL 16」「MySQL 9」などデータベースの最新バージョンに対応、新機能として生成AIによるER図自動作成、ER図を俯瞰して表示する「Bird Eye’s ビュー」が追加された。

生成AIによるER図自動作成はオプションで機能をONにした後、新規作成のダイアログから「生成AIを使って自動生成する」を選択し、入力フォームに求められる要件を入力することでER図を自動で生成する。入力するプロンプト内容によって、初心者向けのサンプルから本格的なER図まで広く対応する。

  • 生成AIによるER図の自動作成機能利用イメージ(同社資料より)

ER図の全体を俯瞰して見ることできる「Bird Eye’s ビュー」では、大規模で複雑化しがちな図面の全体像を把握しつつ、個別のレイアウト構成やエンティティ(Entity:個別に識別できる要素・オブジェクトなど)などの確認が容易になる。上記以外にもファイル読込時のパフォーマンスが向上した他、レポート出力機能でExcelマクロファイルに対応するなど機能改善が行われている。

  • ER図を俯瞰して表示する「Bird Eye’s ビュー」(同社資料より)

今回の新バージョンに併せて新規に「SI Object Browser ERサブスクリプションライセンス」が導入される。サブスクリプションプランは買取型よりも初期費用が安く、自社PC及びクラウドの仮想マシン両方の環境で利用可能で、「SI Object Browser ER」作成ER図閲覧専用ソフトウェア「SI Object Browser ER Viewer」を無償で利用できる。費用等詳細はWebサイトから確認できる。