DECENCIA、中間期の営業利益は2.4倍 新製品の美容液などクロスセルが好調

ポーラオルビスホールディングスのグループで、敏感肌対応化粧品のECを展開するDECENCIA(ディセンシア)の2024年1ー6月期(中間期)の営業利益は、前年同期比2.4倍の3億300万円だった。山口裕絵社長によると、2023年9月に発売したシワ改善のオイル状美容液などのクロスセルが堅調に推移したとしている。

 

ディセンシアの2024年1ー6月期の売上高は、前年同期比12.9%増の26億7300万円だった。

 

クロスセルが好調だったのは、「ディセンシア リンクルO/Lコンセントレート」だ。2024年3月に発売した、日焼け止め「ディセンシア フローレス UVプロテクター」を購入した顧客が、追加で「リンクルO/Lコンセントレート」も購入するといったケースが増えたという。

 

2023年には、複数の商品をリニューアルした結果、ブランドの認知が拡大。新規顧客の獲得につながったという。

 

ディセンシアでは2023年から、「CVRを必ずしも意識しない」という考えに基づき会社全体のリブランディングに取り組んでいるという。

 

ブランド全体で、「敏感肌でも肌を改善できる」というメッセージを打ち立てた。こうしたブランドの価値観を広告で伝えたことが、顧客のLTVの向上につながったとしている。

 

同社では今後、熱狂的なファンの育成に注力する考えだ。購入した商品について、自発的に発信するほどの愛着を持ってもらうための施策を強化するとしている。

 

9月5日には、創業以来販売している敏感肌対応化粧品シリーズ「つつむ」を、中身を変えずにパッケージをリニューアルして再発売した。休眠顧客の掘り起こしや、既存顧客のロイヤルティーの向上に努めるとしている。