フィッツコーポ、顧客体験向上に期待 香り付きの緩衝材を同梱

香水やボディーミストなどを展開するフィッツコーポレーションは8月30日、自社ECサイト「フィッツオンラインストア」で販売した商品に、香り付きの緩衝材を同梱する取り組みを開始した。香り付きの緩衝材は使い捨ての緩衝材と廃棄予定の香料を使用している。緩衝材を片付ける際に香りが広がる仕掛けを提供し、顧客体験向上につなげていきたい考えだ。

 

「香る緩衝材」は、エアー緩衝材をつぶすと空気に含まれた香りが広がる仕掛けになっている。緩衝材は商品を輸送するときに発生する振動などから保護するために必要だが、荷物を開封した後は廃棄されてしまう。エアー緩衝材の場合は、つぶして廃棄をするという作業が発生し、顧客の中には少し手間に感じることもある。

 

フィッツコーポレーションでは、この時間を少しでも気持ちが高まる時間にしたいと考えた。さらに、さまざまな香りを体験する機会にもつなげていきたいと考え、「香る緩衝材」を自社ECサイトにて期間限定で導入することにしたという。

 

「香水の購入は依然としてリアル店舗が主流で、オンラインストアでの購入にはまだハードルある。一方で、香りに関しては『香りを直接試してから購入したい』というお客さまのニーズが非常に高いため、オンラインストアで購入していただいたお客さまに、『+1品』の香りを試していただき、当社の香りのアイテムに触れる機会を少しでも増やしたいと考えていた」(広報)と話す。