レバレジーズは9月5日、同社が運営するITエンジニア専門新卒向け就職支援エージェント「レバテックルーキー」が、新卒エンジニアの採用担当者120人と2025年卒業予定のエンジニア志望学生110人を対象に実施した「就職活動と採用」の実態についての調査結果を公表した。これによると、新卒エンジニア採用を実施する企業の約4割が、2025年卒の採用目標に届かなかったことが明らかになった。

  • 新卒エンジニアを採用している企業の約8割の担当者が「新卒採用に注力している」

    新卒エンジニアを採用している企業の約8割の担当者が「新卒採用に注力している」

多くの企業が新卒エンジニアの採用に苦戦

今回の調査によると、新卒エンジニアを採用している企業の約8割の担当者が「新卒採用に注力している」と回答した。その理由として「中途採用が難しいから」(52.5%)と「社内に教育体制が整っているから」(48.5%)と続いた。

2025年卒業予定のエンジニアの採用目標人数の達成度については、「目標を下回った」または「下回る予定」と回答した担当者は全体の35.0%。また、約37%が「採用目標人数は達成したが、エントリー数は目標を下回った」と回答し、多くの企業が新卒エンジニアの採用に苦戦していることが示された。

  • 新卒エンジニアの採用目標人数の達成度について「下回った」もしくは「下回る予定」と回答した担当者は全体の35.0%

    新卒エンジニアの採用目標人数の達成度について「下回った」もしくは「下回る予定」と回答した担当者は全体の35.0%

インターンに参加した学生に内定を出した企業は9割超

2025年卒業予定の学生に向けて、採用を目的としたインターンを実施した企業は全体の53.3%で、そのうちインターンに参加した学生に内定を出した企業は9割を超えた。企業がインターンシップを通じて積極的に学生を採用しようとしていることがうかがえる。

また、2025年卒業予定のエンジニア志望学生のうち、インターンに参加した約6割がその企業から内定を得ていた。参加理由として、「内定を獲得するため」(55.1%)や「業務内容を理解するため」(48.7%)が挙がった。インターン先企業での内定獲得だけでなく、ネットでは得られない情報を得ることも目的としている学生が多いことがわかる。

  • 2025年卒業予定のエンジニア志望学生のうち、インターンに参加した約6割がその企業から内定を得ていた

    2025年卒業予定のエンジニア志望学生のうち、インターンに参加した約6割がその企業から内定を得ていた

2025年卒の採用における「エンジニアの早期退職を防ぐための取り組み」では、「初任給の引き上げを実施する」(42.5%)が最多。次いで「研修期間を十分に設ける」(41.7%)や「学生の希望を踏まえて勤務地やエリアの配属を決定する」(35.8%)。新入社員の待遇を見直したり、研修やフォロー体制を強化することで、人材の定着を図る企業が多いことがわかった。