クラダシ、売上1.7%減の28億円超 EC取引額は5%増と堅実に成長

クラダシの2024年6月期の売上高は前期比1.7%減の28億6200万円だった。EC取引額は5%増だった。河村晃平社長CEOは「食品値上げの影響が直撃し、外部環境が厳しい1年だった。主力のEC取引は着実に成長しているが、市況が戻り切らず、若干の成長に留まった」と説明する。

 

営業利益は2100万円(前期は1億6400万円の営業損失)だった。

 

「広告宣伝費を圧縮したことにより、通期で営業利益がプラスで着地した」(河村社長CEO)と話す。

 

以前よりも効率的なデジタルマーケティングを展開できたことが広告宣伝費の削減につながった。

 

2025年6月期については、売上高が同36.3%増の39億円、営業利益は同47.6%増の3100万円を予想している。

 

市場環境として食品の値上げが今後も継続し、厳しい外部環境が続くと予想している。その中でも、2024年8月に全株式を取得したクロスエッジが運営する制限食の冷凍宅配弁当サービス「Dr.つるかめキッチン」が、売上高の拡大に寄与するものとみている。