ミールセレクト、マルチブランド総菜定期宅配サービス開始 複数の人気ブランドの総菜をまとめて買える

食品宅配サービスの開発と運営を行うミールセレクトは8月16日、複数の人気ブランドの総菜を一緒に購入できる総菜定期宅配サービス「ミールセレクト」の提供を開始した。8月26日からの配送に先がけ、会員募集を開始した。当初の対象地域は東京都の港区と中央区で、順次拡大の予定。「食べ飽きる」「コストパフォーマンスが悪い」といった既存の総菜宅配サービスの課題を解決し、家事負担の軽減と満足感の両立をサポートする。

ミールセレクトの提供する「ミールセレクト」は、複数の人気ブランドの総菜を店頭価格で一括購入できる総菜定期宅配サービス。「紀ノ国屋」「大戸屋」など知名度の高いブランドから地元で愛される名店まで、人気ブランドの総菜を幅広く取り扱う(取り扱いブランドは順次追加の予定)。作りたての冷蔵総菜と賞味期限の長い冷凍総菜を組み合わせて届けることで、飽きずに毎週楽しめる総菜の定期宅配サービスを目指している。

定期宅配プランは、「副菜プラン」「主菜+副菜プラン」「主食+主菜+副菜プラン」の3つ、オプションは「おススメのパン&スイーツ追加」「お子様のいるご家庭向けおススメ追加の2品」の2種類がラインアップし、家族の人数に合わせて量を選択できる。献立セットの中身の商品変更や単品での購入も可能なため、家族の好みや多様なライフスタイルに合わせて自由に選択できる。

宅配プランの総菜の組み合わせは、管理栄養士が監修しており、日本人の食事に不足しがちなタンパク質と食物繊維に注目し、それぞれ1日の必要量を補う栄養バランスを考えた総菜のセットが毎週自動的にカートに入るという特徴も備える。

宅配3日前に注文を締め切ると同時に、3日後に入荷する冷蔵総菜の製造個数を確定する受注製造の仕組みを導入することで、消費期限の短い冷蔵総菜の見切販売・廃棄をゼロ化。フードロスを削減し、独自の物流の仕組みを構築することで、送料や手数料を上乗せせずに、複数店の商品を一緒に届ける仕組みを実現した。既存の人気店が長年培ってきた製造のノウハウを生かし、受注と物流の仕組みを変えることで、良質でバラエティ豊かな総菜を店頭価格で配送する。

昨今、共働き世帯が増え時短ニーズが高まる中、食事作りの手助けとなるさまざまなサービスが台頭している。一方で、既存の総菜宅配サービスに対しては、「食べ飽きる」「コストパフォーマンスが悪い」などの課題が利用者から挙がっている。

ミールセレクトは、これらの既存サービスの課題を解決し、家事負担の軽減と満足感を両立させるため、2022年に新たな食品宅配サービスの開発を開始。複数の人気ブランドの総菜を一緒に、店頭価格で家庭に届けるサービスを構築した。これまで個別に注文するしかなかった既存ブランドの総菜をマルチブランド化するとともに、スーパーなどの冷蔵総菜を店頭価格で宅配するため、業界で初めて受注製造の仕組みを導入した。

ミールセレクトは、この受注製造の仕組みを検証するため、三井不動産と全国スーパーマーケット協会の協力を得て、2022年3月~2023年8月に1年半の実証事業を実施。「柏の葉スマートシティ」(千葉県柏市)内のマンション群などを対象に、宅配サービスの実証事業を計3回実施し、サービス需要の検証と受注製造の仕組みができたことから今回の事業化に至ったとしている。

当初の提供エリアは東京都の港区と中央区だが、提供エリア・対象ブランドともに順次拡大を予定している。