YouTubeのクリエイターがNVIDIAを相手取って集団訴訟を起こした。自身が公開した動画を無断でAIのトレーニングに利用したとし、その行為を「不当利得および不公正競争」と主張している。

カルフォルニア州の法律に違反と主張

原告のDavid Millette氏は、8月14日にカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に訴状を提出した。そこでは、VIDIAが自社のAIプロジェクト「Cosmos」のトレーニングを目的に、YouTubeの動画をスクレイピングしたと主張している。

訴状では、NVIDIAはYouTubeの検出を回避するソフトウェアを用いて「1日あたり約80年分の動画コンテンツ」をダウンロードしていたという報道も引用している。

これは、カリフォルニア州のUnfair Competition Lawに違反しているという。なお、著作権侵害の主張は含まれていないようだ。自身の動画の無断使用の差しどめ、賠償金などを求めている。

Millette氏は同様の主張でOpenAIに対しても、8月2日にカリフォルニア州北部連邦地裁で訴訟を起こしている。

NVIDIAは8月16日、Legal Diveなどに対して「われわれはすべてのコンテンツクリエイターの権利を尊重しており、法律の条文と精神に完全に準拠して活動していることを確信している」というコメントを発表している。