Googleは8月8日(現地時間)、公式ブログ「Sunsetting Chrome support for macOS 10.15」において、Chrome 128で macOS 10.15(Catalina)のサポートを終了する方針であることを明らかにした。2024年9月17日にリリースが予定されているChrome 129以降を利用する場合は、macOS 11以降のバージョンがインストールされている必要がある。

  • Sunsetting Chrome support for macOS 10.15 - Google Chrome Community

    Sunsetting Chrome support for macOS 10.15 - Google Chrome Community

最新のChromeを使い続けるにはmacOS 11が必要

macOS 10.15はすでにリリースから5年以上が経過しており、2022年7月20日のセキュリティアップデートを最後にAppleによるサポートが終了している。したがって、現在macOS 10.15が動作しているMacは、Appleからのセキュリティアップデートを受信できていない状態にある。

Chromeの現行バージョンであるChrome 127はまだmacOS 10.15での動作を公式にサポートしているが、次期バージョンとなるChrome 128は動作しなくなるという。Googleによれば、古いバージョンのChromeは引き続きmacOS 10.15でも動作するものの、今後のアップデートを受け取ることはできないとのこと。セキュリティ修正も適用されないため、ユーザーはリスクのある状態でChromeを使い続けることになる。

引き続きChromeの最新のセキュリティアップデートを利用したい場合は、OSをmacOS 11(Big Sur)以降のバージョンに移行する必要がある。macOS 11へのアップグレードは無償で行える。ただし、MacBook Pro 2013やMacBook Air 2012といった古いMacでは、macOS 11がサポートされていないため、アップグレードを行うことができないため注意が必要。その場合、必然的に現行のChromeを使い続けることになるため、セキュリティ上のリスクはさらに高まることになる。