サイバーセキュリティのトレンドマイクロが身売り先を探しているという。近い筋が8月8日に、トレンドマイクロが売却を検討していると語ったという。
事業は好調だが……
現在、同社は投資銀行と協力してプライベート・エクイティを含む潜在的な買い手候補からの関心を募っているとのこと。なお、取引が確実に成立する保証はないという。Reutersが、関係者の話を元に8月9日付で独占として報じている。
背景として、ここ数週間の円安、トレンドマイクロの株価があり、同社の株価は7月後半は7000円台だったのが、8月に入り6000円代に落ち込んでいる。これは、同業他社と比べると低いことから買収のターゲットとして検討されているという。
トレンドマイクロの広報担当はReutersに対して、売却プロセスに関するコメントは避けながら、「市場をリードする上場サイバーセキュリティ企業として、業界を率いるAIプラットフォームを用いたビジネス変革と顧客の拡大に継続して注力する」と述べている。
8月8日に発表した会計年度2024年第2四半期の決算では、売上高は前年同期比13%増の686億円、営業利益は同42%増の123億円と好調だった。